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2012/02/28 コニカミノルタ オフセット印刷機国内最大手と提携

現在、こちらのアーカイブ情報は過去の情報となっております。取扱いにはくれぐれもご注意ください。

今日は、コニカミノルタHDとオフセット印刷大手の小森コーポレーションとの提携のに記事について取り上げます。

 

【記事要約】


コニカミノルタホールディングスとオフセット機で国内最大手の小森コーポレーションは、デジタル印刷機器分野で提携する。

・コニカミノルタがデジタル印刷機をOEM(相手先ブランドによる生産)供給し小森が印刷会社へ販売するほか、超高速機を共同開発する。オフセット並みの高速印刷を目指し、ポスターなどを出力する大判の商業印刷市場の開拓に乗り出す。

・コニカミノルタはデジタル印刷機でゼロックスグループに次ぐ世界2位。デジタル印刷機の売上高を2013年度に1750億円と現在の2倍にする計画で、印刷会社に強い販路を持つ小森との提携で弾みをつける。

デジタル印刷機の世界市場は11年で40億ドル(約3200億円)で、07年の37億ドルから増加基調が続いている。一方、オフセット印刷機の世界市場は07年に9千億円規模だったが、金融危機後の09年に4千億円まで落ち込んでいる

・小森コーポレーションは需要低迷で09年3月期から4期連続赤字の見通し

・コニカミノルタは昨年、デジタル印刷機を持つ米イーストマン・コダックと提携したが、同社の破綻などもあり相乗効果が出ていない。ライバルであるリコーがオフセット印刷機でハイデルベルクと提携しており、販路開拓が急務となっていた。

(日本経済新聞2012年2月28日朝刊)


 

「印刷機市場はオフセットが半減し、デジタルが増加する構造変化の最中にあり、今後も合従連衡の動きが広がりそう(同記事)」とのこと。

 

商業用などに使われる印刷機。あまり馴染みがありませんが、主として「デジタル印刷機」と「オフセット印刷機」があるようです。

デジタル印刷機とは、オフィスで使いデジタル複合機やプリンタの技術をベースに開発した大型の印刷機のことで、イラストや写真のデジタルデータをそのまま使うため、注文を受けてすぐ作業ができ納期が短く少量の印刷物に向きます。一方、オフセット印刷機は、データをもとに版を起こすため、作業に入るまでに時間がかるが、スピードが速く、色合いなど仕上がりも美しいとされ、チラシやパンフレットなどの大量印刷物に向きます。(同記事より)

 

小森コーポレーションはニューイヤー駅伝で有名ですが、老舗の印刷機メーカーで、紙幣を印刷する国立印刷局への納入もおこなう国内で唯一の紙幣印刷機メーカーでもあります。

 

両者の業績推移を当社の財務DBとともに見てみます。

コニカミノルタHD 小森コーポレーション
証券番号 4902 6349

直近売上高(百万円)

777,953

72,234

直近営業利益(百万円)

40,022

△3,977

直近営業利益率(%)

5.14

個社年度財務情報(当社DB)

コニカミノルタHD.pdf

小森コーポレーション.pdf

個社四半期財務情報(当社DB)

コニカミノルタHD.pdf

小森コーポレーション.pdf

比較年度財務情報(当社DB)

2社比較.pdf

比較四半期財務情報(当社DB)

2社比較.pdf

印刷機事業の属するセグメント名 情報機器事業 単一セグメント

印刷機事業の属する直近セグメント売上高(百万円)

542,706 72,234

印刷機事業の属する直近セグメント営業損益(百万円)

37,457 △3,977

印刷機事業の属する直近セグメント営業損益率(%)

6.90

※ コニカミノルタHDの情報機器事業は、複合機(MFP)、プリンター、印刷用機器などの製造・販売、ならびにそれらの関連ソリューションサービスを提供 

 

 

<コニカミノルタホールディングス 業績推移グラフ>

 

※ 上記グラフは左から第1Q(累積)、第2Q(累積)、第3Q(累積)、年度情報

 

(コニカミノルタホールディンクスHPより:http://www.konicaminolta.jp/about/investors/finance/index.html) 

 

 

<小森コーポレーション 業績推移グラフ>

(小森コーポレーションHPより:http://www.komori.co.jp/hp/ir/index.html) 

 

両者とも業績はかなり苦戦しているようですね。

 

小森コーポレーションは4期連続最終赤字、3期連続営業赤字の見通し。特に、地域別売上高のグラフを見て明らかのように日本、欧州、北米などの先進国での業績の落ち込みが大きいようです。不況による広告などの商業印刷物の減少の影響や電子化の流れの影響でしょうか。90年の歴史を持つ国内で唯一の紙幣印刷機メーカーである老舗といえども環境の変化に遅れると生き残りは難しい厳しい時代といえます。

 

印刷関連業界の厳しさといえば印刷大手である大日本印刷や凸版印刷のエレクトロニクス部材へのシフトの記事も紹介しましたね。

2012/01/25 凸版印刷、海外売上高3割に

 

また、最近ではリコーの初の最終赤字の記事もありました。そのほか、デジタル印刷機器も取り扱っていたコダックも最近破綻に追い込まれています。

2012/02/01 リコー、初の最終赤字

 

コニカミノルタHDも近年減収減益を繰り返しています。

 

不調な両者ですが、今後の提携の効果に期待したいところです。 

 

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