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2012/02/14 楽天、前期経常益最高に

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今日は、日経朝刊15面の楽天の記事の話題から。

楽天については、以前のBizBlogでも取り上げました。

 

2012/01/24 楽天 取扱高1兆円

【リソース】IKP BizBlog

 

<2012年2月14日 日経15面記事要約>


・楽天が顧客の利用実績に応じて配布するポイントをテコに業績を伸ばしている。13日に発表した2011年12月期連結決算は、売上高3799億円と10%増。営業利益も713億円と12%増。経常利益が前期比10%増の688億円と過去最高益を更新。

・主力の「楽天市場」の顧客が旅行、金融などの複数の事業を利用する好循環が生まれつつある。

・東日本大震災後、日用品をネット通販で購入する消え項が強まった。スマートフォンの普及で外出先から購入も急増し、楽天市場事業の営業利益は553億円と23%増。

・相乗効果で楽天トラベルの営業利益は107億円(11%増)、楽天銀行58億円(約2倍)、楽天カード43億円(約6.6倍)。欧州問題で楽天証券の営業利益は46億円と2割減少。

・楽天カードは利用金額に応じてポイントが付与され、仮想商店街だで使える。このため、日用品の買い物に主婦が楽天カードを利用。キャッシング枠は厳格で不良債権化を防ぐため回収も強化している。

・ネット小売り世界最大手の米アマゾンは世界で楽天市場の4倍近い流通量。成長を加速するためには海外で顧客を増やす必要がある。


<記事の要約はここまで>

 

楽天、順調に業績を伸ばしているようですね。

◆楽天のセグメント状況

セグメント情報の会計基準の変更に伴い、2011年12月期からセグメント情報の開示が変更されました。

有価証券報告書では、「インターネットサービスセグメント」と「インターネット金融セグメント」、「その他」の3つに区分され開示されています、楽天のホームページでは、「インターネットサービスセグメント」と「インターネット金融セグメント」のさらに内訳の損益状況を示した資料がエクセル形式で提供されています。

 

主要ビジネス別業績

【リソース】楽天ホームページより

 

楽天の2011年セグメント別売上高は以下のとおりです。

 

<セグメント売上高>

 

【リソース】2011年度通期決算説明会資料

 

どのセグメントでも前年同期比で増加しており、特にインターネット金融では高い増加率を示しています。

セグメント別売上高営業利益率では、インターネットサービスセグメントで28.8%と非常に高い利益率を達成していることがわかります。

 

さて、このインターネットサービスセグメントを分解すると、「楽天市場」「楽天トラベル」「その他」に分類することができます。

各ジャンルごとの四半期ベースでの推移は以下のとおりです。

 

<各ジャンルごとの売上高・営業利益の四半期推移> 

【リソース】2011年度通期決算説明会資料

 

「その他」の売上高が急増しているのは、「Play.com」の買収が要因です。

Play.comは英国のECサイトですね。

 

英国進出に向けたPlay Holdings Limited社の買収に関するお知らせ

【リソース】楽天HPより

 

日経の記事でも指摘されているとおり、楽天の今後の成長のカギとなるのは海外展開の状況です。

2010年12月期、2011年12月期の海外ECサイトの進出状況は、以下のとおりです。

 

<海外ECサイトへの展開>

【リソース】2011年度通期決算説明会資料

 

 

さて、話を戻して、主要の「楽天市場」と「楽天トラベル」の四半期推移は以下のとおり。

 

<楽天市場の売上高・営業利益の四半期推移>

 

楽天トラベルの売上高・営業利益の四半期推移

 【リソース】2011年度通期決算説明会資料

 

ともに業績が順調に伸びていることがわかります。

楽天トラベルセグメントでは、売上高25,528百万円、営業利益10,711百万円ですから、営業利益率42%と高い利益率を計上しています。

 

もう1つの柱のインターネット金融セグメントでは、「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」「その他」にジャンル分けされています。

カード事業では、ショッピング取扱高が順調に成長しており、銀行事業でもローン残高が順調に増加していることがわかります。

 

<楽天カード ショッピング等取扱高とリボ残高の四半期推移>

 

<楽天銀行のローン残高推移> 

 【リソース】2011年度通期決算説明会資料

 

ネット系銀行としては、ソニー銀行が総資産1兆7600億円・預金残高1兆6400億円で、住信SBIネット銀行が総資産1兆7000億円・預金残高1兆5500億円と、楽天銀行の総資産7800億円。預金残高7100億円と比べても圧倒しています。

ただ、楽天銀行は楽天市場を中心としたネット通販の決済業務をメインで考えており、カードローンやフラット35などの販売を主軸においています。

事実、今回の決算では楽天市場や楽天トラベルを中心とした事業の相乗効果の中で金融業が成長しており、「金融関連では特にシナジー効果が大きかった」と三木谷社長も発言しているところです。

◆今後の展開

業績順調で、国内ECサイトでは重要な地位を確立した楽天。

国内EC流通総額は年間1兆円を突破し、今後もスマホの普及で取扱高の増加が期待されます。

 

それでも海外最大手のアマゾンは楽天の4倍であり、楽天の今後の世界展開が成長のカギとなることは言うまでもありません。

セグメント情報では海外売上高は10%未満で開示されておらず、国内市場で稼いでいることは明白です。

 

今日の楽天は決算サプライズがなかったということで、2%程度下げてますが、3カ年の株価推移を見たら、順調に株価水準は上がっていますね。

 

<楽天(4755) 3年週足チャート>

【リソース】SBI證券より

 

昔は楽天市場を良く利用していましたが、最近はamazonの画面の見やすさから楽天からamazonにシフトしてきてしまいました。

amazonは本ぐらいしか買ってこなかったですが、やはり慣れてしまうとamazon利用度は増えました。

そんな筆者ではありますが、同じ日本企業として楽天にはamazonに挑戦していって欲しいと思います。

以 上

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