HOME > Biz Blog > 2012年2月号 > 2012/02/09 ゼンショHD、4割増益 積極出店が奏功

2012/02/09 ゼンショHD、4割増益 積極出店が奏功

今日は、日経10面にゼンショーの記事が掲載されていたのでその話題から。

 

<2012年2月9日 日経朝刊14面記事の要約>


・ゼンショーHDの2011年4〜12月期の連結営業利益は前年同期比4割増の170億円程度になったもようだ。12年3月期通期は、売上前期比8%増の4017億円、営業利益が46%増の257億円を見込む従来予想を変更しない。

・主力の牛丼チェーンの店舗数が積極出店で増え、売り上げを押し上げ。「すき家」は190店を超えた。通期で200店を予定。

・値引きや販促活動が寄与してファミリー層などに顧客層も拡大。テレビCM効果で客数4%増。郊外への出店やテーブル席の設置でファミリー層の取り込みに成功。

・キムチなどのトッピングの売り行きも好調で客単価が上昇。

・吉野家HDは11年3月〜11月期の連結営業利益は前年同期比3%増、松屋フーズは11年4月〜12月期の連結営業冷気が7%増。ゼンショーHDの収益格差は広がっている。


<記事の要約はここまで>

 

「すき家」のゼンショーは業績好調のようです。

◆牛丼御三家 −ゼンショー・吉野家・松屋

牛丼チェーンといえば、「すき家」のゼンショー、「吉野家」の吉野家HD、「松屋」の松屋フーズの3つが御三家ですね。

3社のステータスは以下のとおりです。

 

ゼンショー 吉野家HD  松屋フーズ

証券番号

7550

9861 9887

直近売上高(百万円)

370,769

171,314 70,221
直近営業利益(百万円)  17,660  5,116  4,673
直近営業利益率(%) 4.76 2.99 6.65
個社年度財務情報(当社財務DBより)

ゼンショー.pdf

 吉野家HD.pdf

松屋フーズ.pdf

3社年度財務比較情報(当社財務DBより)

 3社比較財務情報.pdf

個社四半期財務情報(当社財務DBより)

ゼンショー四半期財務情報.pdf

吉野家HD四半期財務情報.pdf

松屋フーズ四半期財務情報.pdf

展開ジャンル

すき家(牛丼)、なか卯(牛丼)、華屋与兵衛(和食)、ココス(ファミレス) 他

吉野家(牛丼)、はなまる(うどん)、京樽(寿司)、どん(ステーキ店)

松屋(牛丼)、松乃屋(とんかつ)、すし松(すし)

 

◆ゼンショーの四半期の進捗状況と今後の計画

ゼンショーの今期の第3四半期までの業績と、業績予想に対する進捗率を示すと以下のとおりです。

 

第1四半期 第2四半期

第3四半期

(予想)

2011年3月期

業績予想 

売上高 94,907 198,308 295,000 401,767
営業利益 4,875 12,956 17,000 25,743
経常利益 4,369 11,850 23,781
当期純利益 709 3,657 8,520
売上高進捗率 23.62% 49.36% 73.43%


進捗状況も概ね計画通りでしょうか。

第3四半期終了時で75%から若干下回っていますが、ゼンショーは業績予想は据え置くとの観測報道が出ています。

 

ゼンショーは、セグメント情報においてフード事業単一として開示されていませんが、2012年3月期の第2四半期では「2012年3月期上期状況」という資料で、以下のような開示がなされています。

 

【リソース】ゼンショー2012年3月期上期決算説明資料より

 

これをみると、売上の半分は牛丼で稼いでいますが、ついで4割ほどが「レストラン」となっています。

このことから、ココスや華屋与兵衛などの店舗展開も経営のキーとなっていることが理解できます。

日経の記事でも「ファミレスは従業員の適正配置などで運営効率の改善も進んだ」と掲載されており、利益押上にはファミレス部門のコントロールが重要となってきます。

 

ゼンショーでは、BS構造の改善も経営計画として掲げており、D/Eレシオ(有利子負債/自己資本)に着目しています。

【リソース】ゼンショー2012年3月期上期決算説明資料より

 

2009年3月期はリーマンショックの影響で上昇していますが、12年3月期上半期時点で3.5倍まで低下しています。

2012年3月期では、3.1倍まで低下すること予想しているようです。

 

なお、ゼンショーでは「ミニマム5(5カ年中期目標)」と「ミニマム10(長期目標)」を公表しており、以下のとおりです。

 

<ミニマム5>

【リソース】ゼンショー2012年3月期上期決算説明資料より 

 

<ミニマム10>

【リソース】ゼンショー2012年3月期上期決算説明資料より

 

中期計画では予定以上の推移をしているところですね。

 

長期計画では、2020年3月期に売上8000億円、経常利益800億円を目指しています。

ただ、国内の外食産業は横ばいの状況が続いており、今までとおりの展開では難しい可能性があります。

 

 

【リソース】財団法人食の安全・安心財団 http://anan-zaidan.or.jp/data/index.html

 

外食産業自体は、平成10年頃の30兆円規模から現在では25兆円を下回る状況です。

外食産業はいわるゆ飲食店だけでなく病院食や給食なども含まれています。

いわゆる飲食店はだいたい12兆円規模ぐらいで推移しており、人口減少による国内需要の低迷は明白ですから、売上を伸ばしていくためにはM&Aや海外への進出が欠かせないと思われます。

 

筆者もたびたびお世話になるゼンショー(特に、なか卯)。

今後の展開に注視していきたいところですね。

以上

 

このページの先頭へ戻る