HOME > Biz Blog > 2012年3月号 > 2012/03/14 ニチレイ ベトナム食品大手と資本業務提携

2012/03/14 ニチレイ ベトナム食品大手と資本業務提携

今日は、日経朝刊13面のニチレイの記事についてです。

 

【記事要約】


・ニチレイはベトナムの食品大手、チョリメックス・フーズ(ホーチミン市)と資本業務提携する。チョメリックスに約2割を出資し、冷凍食品の製造技術などを供与。将来は出資比率を引き上げて、東南アジア一帯の生産・販売拠点に育てることも検討。成長が見込まれるベトナムなどの冷凍食品市場で足場を築く。

・冷凍食品大手がベトナムで拠点を構えるのは初めて。

・チョメリックスは地元料理に使うチリソースで首位のシェアを持つなど、調味料が主力のメーカー。冷凍食品は欧州への輸出を中心に手掛ける。売上高は単価が低いため、20億円と低いが年3割増のペースで伸びている。

・ニチレイはチョメリックスに役員を派遣、まず冷凍食品の品ぞろえ拡充に協力する。現状は海老フライなど、素材を単純に加工した製品が多いが、空揚げなどニチレイが持つ多様な調理品の製造ノウハウを供与し、新製品を開発する。 

・東南アジアの冷凍食品の市場規模は、ベトナムが100億円弱、日本や欧米向けの生産拠点が多いタイでも250億円程度約8,300億円の日本に比べれば未だ立ち上げ期だが、今後の経済成長や所得水準の向上に伴って膨らむ可能性が高い。

・ 新興国では欧米資本などに比べて、進出が遅れた日本企業は後発の不利を跳ね返せないケースも多い。ベトナムは外資系の冷凍大手が未進出。いち早く乗り込み、市場拡大を主導して優位を固める考え。

・ニチレイは約1,600億円の食品事業で海外売上高比率が5%にとどまる。東南アジア市場を攻めることで、早期に10%以上に高める


 

ニチレイの海外進出の記事でした。

 

調味料の分野では、以前、味の素やキッコーマンが、海外進出に力を入れる中、キューピーは海外進出があまり進んでいないとビズブロでも取り上げました。

 

2011/11/18 味の素 南米全域に販売網 日本の調味料 海外進出加速

 一方、冷凍食品大手の業績及び海外売上高情報はどうでしょうか。 

 

冷凍食料品大手3社のステータスを見てみます。

 

ニチレイ 味の素 JT
証券番号 2871 2802 2914
直近年度決算期 平成23年3月期 平成23年3月期 平成23年3月期

直近売上高(百万円)

437,808

1,207,695

6,194,554

直近営業利益(百万円)

16,681

69,374

328,680

直近営業利益率(%) 3.81 5.74 5.31

海外売上高率(%)

10%未満のため開示されず 33.5 43.1
年度個社財務情報(当社DB)

ニチレイ_年度情報.pdf

味の素_年度情報.pdf

JT_年度情報.pdf

年度比較財務情報(当社DB)

冷凍食品3社比較_年度情報.pdf

四半期個社財務情報(当社DB)

ニチレイ_四半期情報.pdf

味の素_四半期情報.pdf

JT_四半期情報.pdf

四半期比較財務情報(当社DB)

冷凍食品3社比較_四半期情報.pdf

冷凍食品事業の属する

セグメント名

加工食品事業

国内食品事業および

海外食品事業

食品事業

冷凍食品事業の属する

直近セグメント売上高(百万円)

161,888 692,364  375,132

冷凍食品事業の属する

直近セグメント営業損益(百万円)

4,609 59,892 17,277

冷凍食品事業の属する

直近セグメント営業損益率(%)

2.84 8.65 4.60

 

JTはたばこ産業があるため一概には言えませんが、味の素、JTともに海外売上高比率は高いですね。味の素は海外食品事業を1つの報告セグメントとして抱えています。

一方、ニチレイは記事にもありましたが、10%にも満たない水準です。

ニチレイにスポットを当ててさらに詳細に見てみます。

 

<ニチレイ セグメント別業績状況>

 

(ニチレイHPより) 

※セグメントの内容

加工食品:調理冷凍食品・農産加工品・レトルト食品・ウェルネス食品・アセロラ・包装氷の製造・加工・販売、コンサルティング

水産  :水産品の加工・販売

畜産  :畜産品の加工・販売、肉用鶏の飼育・販売

低温物流:輸配送サービス・配送センター機能の提供、物流コンサルティング、保管サービスの提供、凍氷の製造・販売、建築工事・設計

不動産 :宅地の分譲、オフィスビル・駐車場の賃貸、不動産の管理、蘭の生産・販売

 

 

ニチレイというと冷凍食品を代表に加工食品のイメージが強いですが、物流関係の売上高もかなりのシェアを占めていますね。

 

今回のメインテーマの加工食品事業はどうかというと、売上高は過去5期のジリ貧状態のようです。

実際、売上高の10年間の推移を見てみると横ばい、もしくはジリ貧状態であることがさらに明確にわかります。

 

 

<ニチレイ 10年間売上高推移>

 

 

一昨日のビズブロでも飲料大手が、国内市場の縮小を見越してクロスボーダーのM&Aに積極的であるというニュースを取り上げました。

 

加工食品大手のニチレイも例外ではなく、今後益々の海外展開が求めれれていくことが予測されます。

 

食料品の分野で海外進出の先発組と後発組。今後の成長にどう影響してくるのか、数年後の業績に注目したいところです。

 

前へ  次へ

このページの先頭へ戻る