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2012/06/13 アップル・グーグル、地図で激突

今日は、日経朝刊7面のアップル、グーグル。マイクソフトの地図機能の話題から。

 

<2012年6月13日 日経朝刊7面 記事要約>


・アップル、マイクロソフト、グーグルの米IT大手3社が自動車向けの機能やサービスを競っている。

・地図情報配信やカーナビゲーションシステム、交流サイト対応などで自動車メーカーと協力。インターネット広告の配信や新しいサービスを展開し、ネット利用の”空白地帯”だった自動車関連で競争が激しくなりそう。

・アップルは携帯端末用OSを今年秋に刷新し、最新の「iOS6」を投入。OS刷新に合わせて、これまでグーグルに頼っていた地図情報を自社サービスに切り替え、iPhoneやiPadのユーザ向けに提供する。

・トヨタ自動車、ホンダなど日米欧9社と連携し、運転中でも使えるよう仕組み作りで連携。

・「知事情報は、ユーザが様々な情報を検索、利用していく際に外すことができない」(IT業界関係者)。

・グーグルは「グーグルマップ」などで地図情報サービスを無料提供することで、これまでユーザーを集め、ネット広告にもつなげてきた。アップルが独自の地図情報サービスを展開する前に地図機能の強化を発表。カーナビでは独ダイムラーなどと提携。

・マイクロソフトは、車載システムの開発で米フォードと協力。クラウドではトヨタ自動車と提携。


<記事要約はここまで>

 

グーグルマップの恩恵を受けている方は非常に多いと思いますが、アップルが地図情報サービスを展開するとのことで、今から楽しみにしているアップルユーザーは多いのではないでしょうか。

 

先日のBizBlogでアップル、マイクロソフトの財務情報について分析しているので、今日はグーグルについてアップルと比較する形で分析していこうと思います。

 

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◆アップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、グーグル(Google)の財務比較

3社の直近業績の財務比較をすると次のとおりです。

 

マイクロソフト

Microsoft(米)

アップル

Apple(米)

グーグル

Google(米)

直近期(通期) 2011.6 2011.9 2011.12

Revenue/Net sales

(売上高)

$69,943

5兆5,695億円

$108,249

8兆6,198億円

 $37,905

3兆183億円

Operating income

(営業利益)

$27,161

2兆1,628億円

$33,790

2兆6,906億円

$11,742

9,350億円) 

Net income

(最終利益)

$23,150

(1兆8,434億円)

$25,922

(2兆641億円)

$9,737

(7,753億円)

Cash and cash equivalents and short-term investments

(現金・現金同等物および短期投資)

$52,772

(4兆2,022億円)

$81,570

(6兆4,954億円)

$44,626

(3兆5,535億円)

Total assets

(資産総額)

$108,704

(8兆6,560億円)

$116,371

(9兆2,666億円)

$72,574

(5兆7,790億円)

Stockholders' equity

(株主資本)

$57,083

(4兆5,455億円)

$76,615

(6兆1,008億円)

$58,145

(4兆6,300億円)

※ 日本円ベースは直近為替レート79.63円/$で簡便的に換算している。日本円換算数値はあくまで参考値。

 

規模、収益力、財務力としては、やはり世界トップの時価総額を誇るアップルが飛びだしている感じがしますね。

◆Googleの業績推移

Googleの業績推移は次のとおりです。

まずは、売上高の推移と売上高成長率についてのグラフです。

 

 

 

 売上高は5年前に比べて倍以上に伸びており、2009年のリーマンショック期を除けば高い成長率を達成していることがわかります。

 

次に、営業利益と最終利益の推移です。折れ線グラフは売上高営業利益率と売上高最終利益率を示しています。

 

こちらも利益を順調に伸ばしており、常に30%を超える営業利益率はさすがですね。

Googleは広告収入が収益源であり、セグメントも1つしかないのでセグメント情報の開示というものがありません。

 

 

皆さんご承知のとおり、Googleは検索世界最大手企業であり、AppleはiPhoneはじめとする端末製造メーカーの位置づけにあります。

コア部分の事業領域としては出発点が違いますが、スマートフォンの普及に伴い、OS部分での覇権争いで、Apple独自開発のiOSとGoogleが開発し、端末メーカーに無償提供しているAndroidが激しい争いを繰り広げています。

マイクロソフトもウィンドウズフォンで展開しているものの、苦戦しているのが現状です。

 

Androidは無償提供ということでメーカーが独自開発する必要がなくなったことから爆発的に普及しましたが、同じようにiPhoneやiPadが爆発的に普及したためiOS搭載の端末も爆発的に普及しています。

筆者はアプリにそれほど詳しくありませんが、アプリ数ではiOSの方がAndroidより多いようです。

 

 

このように携帯電話、携帯端末がインターネットと接続された状況で、次にインターネットと接続されていないのが自動車と言えるでしょう。日経の記事にもあるように、自動車はITの未開拓地であり、Apple、Google、MSともに開拓していきたいところでしょう。

 

スマートグリッド構想、EV自動車の普及が着実に進んでいく中で、自動車がインターネットに組み込まれることは間違いありません。

自動車業界としては、EV車の全世界普及率はまだ数%の中で、それほどIT化への推進力というのは弱いのかもしれませんが、先進国だけでの状況を考えるとITネットワークに自動車を組み込んでいくことの必要性や、そこへの潜在力というのは計り知れないと思います。

 

その中で、カーナビシステムはインターネットとの親和性も高く、スマホをカーナビとしても利用するというのは想像しやすいところでしょうか。

カーナビは、当然、地図機能が根底にあるため、Appleが自社開発するのは当然かと思われます。

それに、記事にもあるように、検索やSNSをはじめとするインターネットの世界で、地図情報、位置情報というのは不可欠なものであり、地図機能を開発するのは当然の流れと言えます。

 

 

なお、MSは検索サイト"bing"の運営の中で地図機能を持っています。

有名なところでは、facebookのチェックイン機能で使われている地図は、マイクロソフトのbingの地図機能です。

 

 

ちなみに、Googleマップもマイクロソフトのbingも日本の地図情報を提供しているのは地図で有名なZenrinです。

もちろん、ストリートビューはGoogle独自で調べているものです。

不動産業界の方、配送関係の方、相続関係の業務を行うような方にはZenrinの住宅地図などはよく利用されるかと思いますが、最近ではカーナビ等で個性的なCMを流しているのでご存知の方も多いかもしれませんね。

 

 

どの会社が自動車業界を取り込むことになるのか、注目していきたいところですね。

以 上

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