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2012/03/06 NEC、店舗で2割節電

今日は、日経朝刊11面のNECの省電力システムの話題から。

 

<2012年3月6日 日経朝刊11面要約記事>


・NECは電力消費を最大2割減らせる小売店やオフィス向けのエネルギー管理システムを、セブンーイレブン・ジャパンと共同開発した。照明や空調など最大21種類の機器について、消費電力を誤差3%以内の高精度で個別に計測し、節電余地を洗い出す。

・セブンイレブンは4月以降新設する全店舗に導入し、NECは外販も計画している。

・従来は電流のみを計測し消費電力量を推定する手法が主体で、10〜15%の誤差が生じていた。NECのシステムは電圧も図ることで誤差を3%以内に改善。

・価格は最小単位のシステム構成の場合、40万円程度。工事費は別途10万円程度かかる。

・セブンイレブンは店舗で実証試験し、操作性や実用性を改善。4月以降、全国の新店に導入する。同社は2012年度に約1350店に新規開業を見込んでいる。

・NECは4月から一般企業や他の小売業、公共施設などにもシステムを売り込む。5年間で100億円以上の販売を目指す。

・東電は企業などの大口需要家に平均17%の電気代値上げを予定。企業にとり、電力コストの増加は大きな経営課題。NECは今後、コスト抑制につながる技術屋サービスへの需要が高まると判断した。


<要約記事はここまで>

 

以前からBizBlogではスマートグリッド関連の記事を掲載してきましたが、今回も店舗型のEMSの話ですね。

最近では、東電がスマートメータを1700万世帯に導入する記事をBizBlogで取り上げました。

 

2012/01/23 東京電力、スマートメータ 1700万世帯に導入

 

◆広がるスマートグリッド

同じ日経11面に、「省電力、IT利用広がる」という記事で、スマートグリッドの取り組みについての記事が掲載されています。

日本は慢性的な電力不足で、企業にとって電力インフラに対するコスト意識は高まってきています。

原子力発電所の再稼働には大きな課題が残り、LNGを利用した火力発電所がフル稼働している状況です。

もちろん、LNGの輸入コストも高まっており、電力料金への転嫁は不可避です。

 

もともとは、オバマ大統領の「グリーン・ニューディール政策」で注目されたスマートグリッド構想ですが、

日本のこうした社会的背景をもとに、各社ともにスマートグリッド関連ビジネスを急加速しています。

 

日経の記事では以下の動きが紹介されています。

 

■日本IBMと竹中工務店と共同で、複数事業所の電力使用状況を一括管理するスマートビル。

⇒IBMのプレスリリースはこちら http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/07/1901.html

 

■富士通と三井物産によるスマートシティ事業への取り組み

 

富士通と三井物産によるスマートシティ事業への取り組みは、先月の日経で大きく取り上げられていましたね。

 

◆NECの財務状況

さて、こうした動きを見せているNECですが、他の電機メーカーと同様、非常に厳しい決算状況となっています。

NECは直近の第3四半期の決算発表において、10,000人規模の大規模リストラの実施を発表しています。

NECの年度決算推移、四半期推移は以下のとおりです。

 

NEC年度情報.pdf

NEC四半期情報.pdf

【リソース】IKP財務データベースより

 

業績予想でも、平成24年12月期の最終損益は1000億円の赤字予想です。

前期から続いての最終赤字に陥る可能性があります。

なお、最終損益が大きくなったのは@構造化改革費用400億円の計上と、A繰延税金資産の取り崩しによるもの740億円によるためです。A繰延税金の部分は、実効税率変更による部分が290億円、業績悪化による引当計上増が450億円とのことです。

 

携帯電話が特に苦戦で、600万台予想から500万台予想への下方修正し、通期で90億円程度の赤字事業となってしまうようです。

BizBlogでも取り上げたように、次世代ネットワークのLTE端末への製品投下を行うことができず、3Qでは苦戦したようです。

決算の質疑応答でも「市場を見誤った」と述べています。

 

こうした状況を打破するためにも、NECでは、「ITサービス」「キャリアネットワーク」「社会インフラ」に「エネルギー」を加えた4つの柱で収益回復を目指しているようです。

 

直近の決算説明会の資料は以下のとおりです。(ともに2012年1月26日公表)

今後の経営方針および2011年度(12年3月期)第3四半期決算概要

2011年度第3四半期決算説明会における質疑応答

【リソース】NECホームページより

 

最後にNECの株価推移をみてみましょう。

 

<NEC(6701) 3年週足チャート>

【リソース】SBI証券より

 

チャート的にも厳しい状況ですね。

日立製作所も含め、総合電機各社はインフラ事業に突き進むのでしょうか。

スマートグリッド関連は今後も注目していきたいですね。

以上 

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