株式会社インターナレッジ・パートナーズ IKP税理士法人

IFRS第10号「連結財務諸表」(リターン)

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(平成23年12月31日現在)

17.変動性リターンに対するエクスポージャー

投資企業が被投資企業の支配をしているかどうか評価する場合、投資企業は、被投資企業への関与から生じるリターンの変動性にさらされているか、または、変動するリターンに対する権利を有しているかどうか判断します。(IFRS10.B55)

 

変動するリターンは固定ではなく、被投資企業の業績の結果により変動する可能性を有するリターンです。変動するリターンは、プラスのみの場合、マイナスのみの場合、プラスになったりマイナスになったりするケースが含まれます。 投資企業は、被投資企業からのリターンが変動するかどうか、それらのリターンが、どのように変動するのかについて、リターンの法的形式にかかわらず、取り決めの実質に基づいて評価します。

 

例えば、投資企業は、固定金利支払の債券を保有する場合があります。

債務不履行リスクがあり、債券発行者の信用リスクに対して投資企業はエクスポージャーをもつため、固定金利支払は本基準の目的上は変動するリターンになります。この変動性の総量(つまり、どのように、これらのリターンがどれくらい変動するか)は、当該債券の信用リスクに依存します。

同様に、被投資企業の資産の管理に対する固定化された業績報酬は、投資企業を被投資企業の業績リスクにさらすたことになるため、変動するリターンです。 変動性の総量は、投資企業が報酬を支払う十分な収入を生み出す能力に依存します。(IFRS10.B56)

 

リターンの例としては、下記のようなものが挙げられます。(IFRS10.B57)

 

(a) 配当、投資先からのその他の経済的便益の分配(例えば、投資先が発行した債券からの金利および投資者の当該投資先に対する投資価値の変動)、
(b) 投資先の資産又は負債のサービス業務の報酬、信用または流動性の供与による報酬及び損失エクスポージャー、当該投資先の清算時の投資先の資産および負債に対する残余持分、税務上の便益、および投資先への関与により投資者が有する将来の変動性に対するアクセス
(c) 他の持分保有者には利用できないリターン。例えば、投資者は資産を投資先の資産と組み合わせて使用するかもしれない(規模の経済を得るための営業機能の統合、コスト削減、希少な製品の調達、独占的な知識へのアクセス獲得、または投資者の他の資産の価値を増大させるための一部の営業もしくは資産の制限等)

 

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