株式会社インターナレッジ・パートナーズ IKP税理士法人

概念フレームワーク 3/3

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(平成23年1月31日現在)

10.財務報告のための概念フレームワーク2010

IASBは、1989年にIASC理事会で承認され、2001年より採用している概念フレームワークを一部修正し、「財務報告のための概念フレームワーク2010」を2010年9月28日に公表しました。

これは現在、IASBとFASBの共通の概念フレームワークを開発するための共同プロジェクトの一環によるものです。

 

「財務報告のための概念フレームワーク2010」では概念フレームワークを

第1章:一般の財務報告の目的

第2章:報告企業

第3章:有用な財務情報の質的特性および制約

第4章:上記以外(基本となる前提、財務諸表の構成要素・認識・測定、資本および資本維持の概念)

の4つの構成に見直しています。

 

そして、「財務報告のための概念フレームワーク2010」では第1章と第3章を修正し公表しています。

各章が完成した場合には、「財務報告のための概念フレームワーク」として完成され公表される見込みです。

 

なお、2010年3月11日には、第2章に該当する「報告企業の概念」に関する公開草案が公表されおり、財務諸表の構成要素・認識・測定に関するフェーズも進行中です。

 

財務報告のための概念フレームワーク2010では、「現在および潜在的な投資者、貸付者、その他の債権者が、企業への資源の提供について意思決定する上で有用な報告企業に関する財務情報を提供することにある」として財務報告の優先的利用者が明記されています。また、この目的達成のための財務情報の基本的な質的特性について「目的適合性(Relevance)」「表現の忠実性(Faithful representation)」が挙げられるなど質的特性も修正されています。

 

本シリーズでの当該修正内容は、今後織り込み更新する予定です。

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