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2013/09/11 ドコモがiPhone 新モデル、大手3社、サービス競争激化

今日は、9月6日日経朝刊1面のドコモのiPhone発売の記事からです。

 

【記事要約】


NTTドコモが米アップルのスマートフォンiPhoneの新モデルを発売する。ドコモはiPhoneを扱うKDDI(au)、ソフトバンクの攻勢により契約獲得で苦戦を強いられていた。最大手によるiPhone発売で携帯大手3社の競争が一層激しくなりそうだ。

・携帯電話の国内大手3社がそろってiPhoneを販売することになればコンテンツサービスや、割安で多様な料金プランが充実し消費者の利便性が高まる。一方で国内携帯電話メーカーの販売への影響は避けられず、さらに業界再編が進む可能性がある。

・ソフトバンクが2008年にiPhoneを発売して以来、ドコモから他社への番号乗り換え制度(MNP)による転出超過は累計で350万件以上となり、ドコモの契約全体の5%以上に相当する規模となった。特に昨年9月の「iPhone5」発売後はMNPによる顧客の転出超過数ペースが以前の倍近い月15万件前後に拡大。12年度の国内シェアは42%と、10年前を14ポイントも下回る水準まで落ちてきた。

・夏商戦ではiPhoneへの対抗策として、販売促進費をソニーと韓国サムスン電子のスマホ2端末に集中投入する「ツートップ戦略」を打ち出したが、iPhoneによって他社に顧客を囲い込まれる状況は変わっていない。 

・アップルも世界的にはiPhone5の販売が期待されたほど伸びなかった。約6000万契約を抱える日本最大手のドコモを販路に加えれば販売を上積みできる。アップルはこれまで高価格戦略をとっており、スマホのシェア争いでは不利な情勢が続いていた。米調査会社IDCによると12年のシェアは11年と同じ19%。幅広い価格帯の品ぞろえで欧州と新興国を攻めるライバルのサムスンの世界シェアは30%と11年より11ポイント伸ばした。

・NTTドコモが米アップルの「iPhone」を発売する見通しになった背景には、両社を取り巻く環境の急激な変化がある。スマートフォンのパイオニアであるアップルは韓国サムスン電子にシェアで圧倒され、12年の世界シェアは2割に満たない。。日本の携帯事業者の雄であるドコモも他社の追い上げで苦戦が続く。これまで手を組むことがなかった日米の2強は歩み寄りによって、それぞれの市場で巻き返しを狙う。

・アップルの新モデルは7億件の契約を持つ世界最大の中国移動通信集団(チャイナモバイル)も発売することが有力視されている。アップルの巻き返しの動きは急だ。

 <日本経済新聞 2013年8月30日 朝刊13面より


 

ドコモからのiPhone、噂が出ては消えていましたが、いよいよ発売されることになりました。

 

今日は、過去のビズブロを参考に、iPhoneをめぐる国内市場の攻防を振り返ってみます。

まずは、ドコモです。

iPhoneを取り扱っていない、ドコモは、他のキャリアへの流出が止まらず、2003年には50%超あったシェアも最近では、40%台にまで落としています。今年の夏モデルには、ソニーとサムスン電子のいわゆる2トップ戦略で巻き返しをはかりましたが、効果はあまりでなかったようですね。下記グラフを見れば一目瞭然です。

 

■ 2012/07/10 ドコモ 防戦一色 iPhoneへの流出やまず

 

 

 

 

 

続いて、アップルです。

今まで、様々な条件をドコモに突きつけ、強気のアップルでしたが、ここへきて歩み寄りを見せたようです。

 

スマートフォンのパイオニアのアップルは、かつてスマートフォン市場で圧倒的な地位を確保してましたが、その後米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を採用するサムスンに圧倒され、12年の世界シェアは2割に満たないまで下落しています。

さらに、高価格戦略で、先進国重視のアップルは、その成長に陰りも出てきました。

 

2013/06/12 アップル、iOS刷新 成長路線続くか?

 

一方、上記のブログでアップルの地域別セグメント情報を見ると、アメリカ、ヨーロッパ、日本、その他アジア(途中で中国が別掲)、その他と別掲されており、アップルにとっても日本市場は無視できない重要なマーケットなわけです。そして、その日本市場の約過半数を占める6000万数を誇るドコモへiPhone投入がいかに重要かよくわかりますね。(ちなみに、本日のニュースによるとチャイナモバイルの取扱開始は見送られたようです。)

 

ただし、国内最大手キャリアのドコモがiPhoneと取り扱うことになり、国内市場に大きく依拠する国内メーカーの苦境はより鮮明になってくると思われます。ツートップ戦略でせっかく息を吹き返してきたソニーへの影響も計りしれません。

NECのように撤退するメーカーも増えるのかもしれませんね。

 

2013/07/24 NEC、スマホ撤退へ 国内スマホ、5陣営に

 

 

さらに、端末の差別が出来なくなった、その他キャリアも、新たな付加価値を生み出さなければ他社に勝てなくなりました。

今後は、より価格やサービス、コンテンツなどのソフトの部分での競争になると思われます。逆にソフト部分で付加価値を出せないと消耗戦になることが懸念されます。

 

KDDIは、他社ではまねできない携帯電話と固定電話回線を組み合わせる「auスマートバリュー」により、攻勢をかけています。今のところあくまで国内の本業路線ですね。

 

一方、ソフトバンクは、海外市場を開拓することにより、さらなる成長に向かいました。  海外市場を開拓することにより、スケールメリットを確保し、価格競争に備えるという狙いもあるでしょう。

 

■ 2013/07/10 ソフトバンク、米で1.6兆円投資 スプリント高速通信網整備 

ドコモの株価をみると今日は年初来高値をつけましたが、思ったより伸びていませんね。

市場は、iPhone投入でキャリア間でのサービスやソフトでの競争局面にはいる、そのスタート地点にたったに過ぎないと評価しているだけなのかもしれません。

 

iPhone投入の効果はいかに。。。。結果が楽しみですね。

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